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【映画ネタバレ感想】クリストファー・ノーランほんとしゅごい②【インターステラー】

前回に続き、クリストファー・ノーラン監督の名作、映画インターステラーのネタバレ感想です。
それではさっそく、以下ネタバレ注意です。
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 インターステラーのストーリーは結構難解です。全然丁寧に解説してくれないし、ノーベル賞物理学者のキップ・ソーンに監修してもらった最先端の科学設定がいっぱい出てきます。でも安心してください。
この映画のテーマは「最後に愛は勝つ」です。
論理的で緻密な設定の映画にも関わらず、世界を救ったのは愛です。英語でいうとLove

世界観解説

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 インターステラーは退廃的な近未来を描いた作品です。異常気象により砂嵐が頻繁に発生し、作物はほとんど枯れてしまい、コーンくらいしか育ちません。食糧不足のため人類は滅亡の危機に瀕しています。

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 NASAはこの人類滅亡の危機を回避するため、別の惑星に移住する計画を検討します。太陽系にはもうそんな星はないので別の銀河系に探しに行きたいのですが、遠すぎてそんなところまで探しにいけません。そんななか、都合よく土星の近くに別の銀河系に行けるワームホールが発生します。なんだかよく分からない五次元存在と呼ばれる存在がこのワームホールを作ったとされています。

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 ブランド教授は人類移住計画を企画しました。ラザロ計画と呼ばれる計画です。計画には2つのプランがあり、Aプランは人類全員を助けるプラン、Bプランは最低限人類を存続させていくことを目的としています。Aプランには時間制限があります。太陽系と別の銀河系では時間の進みが違います。別の銀河系で1時間過ごしている間に、地球の時間は十数年進んでしまいます。人類滅亡は今にも、というところまで進んでしまっているので、滅亡してしまう前までに必要な重力データをブライド博士に送らないといけないのです。

 ここまでが物語が始まる前までの設定です。ここから主人公のクーパーたちが登場します。

あらすじ

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 本作の主役、クーパーとその娘のマーフちゃん。クーパーは元宇宙飛行士兼エンジニア。この食糧不足のご時世、農家をやってます。マーフちゃんはそのパパの才能を受け継ぎ、理系の才能があります。なんやかんやあってクーパーがラザロ計画の宇宙飛行士に選ばれたあと、マーフちゃんはブライド博士に弟子入りします。

 さて物語序盤、マーフちゃんは自分の部屋に幽霊が出るとパパに訴えます。その幽霊は本棚から本を落としたり、ポルターガイスト現象を引き起こします。理系のパパは「ちゃんと観察してごらん」と。マーフちゃんが詳しく調べてみるとどうも幽霊は謎の座標や"STAY"という単語を伝えてることが分かります。クーパーと一緒にその座標の場所に行ってみるとなんとNASAの秘密基地があり、そこでラザロ計画に巻き込まれるわけです。

 実は別の銀河系の探索は既に行われており、3つの惑星から信号が送られてきていました。先遣隊のミラー博士、マン博士、エドマンズ博士が「この星は移住可能だぞー」と伝える信号です。クーパーたち今回の宇宙探検チームはその3つの惑星を順に巡っていくわけですが、行ってみると実はミラー博士とマン博士の惑星は到底人間が住めるような場所ではありませんでした。そして最後にエドマンズ博士の惑星に向かう途中、なんやかんやあってクーパーはブラックホールに飲み込まれてしまいます。

 ブラックホールに飲み込まれ、クーパーは一体どうなってしまうのか!?という場面です。なんとクーパーは過去に飛んでしまいます。ものすごく唐突感がありますが大丈夫です、実際に映画見てても「何だこの展開!?」って思えます。過去のマーフの部屋にのみ、本棚から本を落としたりなど限定的な干渉ができる空間です。マーフちゃんが幽霊だと思っていたのはお父さんだったんですね。そしてクーパーを過去に連れてったのは、またまた五次元存在くんです。

 そこでクーパーは学者になったマーフちゃんに計測した重力データを伝え、マーフちゃんはそれをもとにすごい方程式を解きます。ラザロ計画のAプランが成功して映画はめでたしめでたしです。

五次元存在とは?

 五次元存在とは、未来の人類です。タイムパラドックスのような説明は作中全くありませんでしたが、都合よくワームホールができたり、クーパーが過去に飛んだりした理由として、「未来の人類が自分たち人類の存続のため、未来から過去に干渉しているんじゃないか」とクーパーは仮説を述べてます。

 ではなぜ直接マーフちゃん、あるいはブライド教授に重力データを送ったり、方程式の解き方を教えてあげたりしないのでしょう?過去に干渉できるなら、わざわざクーパーに任せなくてもよいのでは?その答えは愛です。時空を越えて何かを伝えるためには、愛の力が必要だったのです。

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 五次元存在は過去に重力異常の現象として干渉できますが、それ以外のことはできません。クーパーはマーフちゃんにあげた腕時計の針の動きをモールス信号に変えることで重力データを伝えることができました。マーフちゃんがパパ大好きで、幽霊がパパだって気づいて腕時計の異常にも意味があるって信じてくれたからです。愛がなければ伝わらなかったんです。クーパーがブラックホールに飲み込まれる前、ブライド教授の娘アメリア博士が宇宙船で熱弁していました。「愛は時空を超える未知の力よ。だって遠く離れた彼(エドマンズ博士)とも今でも通じ合ってるもの!(宇宙的惚気)」と。恋人のエドマンズ博士が居る惑星に行きたくて言い出したことなのでクーパーたち同僚から総スカンくらってましたが。しかしなんとエドマンズ博士の惑星こそ移住可能な惑星だった、というのがこの映画のオチの1つです。

 というわけでこの作品のテーマはなのです。なのでここから先は、この作品に登場するヒロインたちへの愛を叫んでこの記事を締めたいと思います。

【正統派ヒロイン】マーフちゃん

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 マッケンジー・フォイ演じるクーパーの娘、マーフィー・クーパーことマーフちゃん。真面目にめちゃくちゃ可愛いです(幼いわりにちょい美人系の顔立ち)。パパ大好きっ子で、クーパーがいつ帰ってくるかもわからない旅に出ると聞いて大泣きしてくれます。泣いてるマーフちゃんをなだめるためにクーパーが顎クイっして語りかける姿には親子の絆を超えた愛情を感じてしまいました。どおりでパパのメッセージも伝わるわけですねぇ!そしてまさかのリケジョ。「愛の力はありまぁす!」と叫んだリケジョはアメリア博士だけど、話の合う女の子を切望してる理系男子的には最高の設定です。作中、地球の時間が数十年一気に進み、大人になったマーフちゃん、おばあちゃんになったマーフちゃんも出てきます。大人時代(俳優:ジェシカ・チャステイン - Wikipedia)も美人ですが私は幼少期が一番だと思います*1

【イチ推しヒロイン】TARSちゃん

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 四角いボディがキュートで、軽口上手なTARSちゃん。クーパーとのユーモラスな掛け合いはいちいち面白いです。相良宗介に対するアル、ディンゴ・イーグリッドに対するADAのように、まさにパートナー(相棒)といえる存在です。パッと見、見た目はイモいです。駅にある自動販売機みたいな形状してます。人工知能のスマートさに比べてミスマッチな印象を受けましたが、脱いだらすごいんです(違)。タンブルウィードみたいに転がって高速移動することもできるし、アメリア博士をお姫様抱っこして連れ帰る姿を観るとむしろその機能美に未来を感じてしまいます。空気も読める子で、アメリア博士とエドマンズ博士が恋人関係だってことは知っているけど聞かれてもノーコメント。「完璧な正直さは時として感情を持つものを傷つける」ことを知っている、優しさを持ち合わせたロボットです。一家に一台欲しいです。

ヤンデレ系ヒロイン】マン博士ちゃん

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 最後に、ヤンデレ枠のマン博士を紹介しますね。マン博士はとある惑星で一人寂しくコールドスリープしたまま地球からクーパーが来るのを待ち続けます。その惑星が移住可能だと言う嘘信号を地球に飛ばしつつ。まるで眠り姫ですね。クーパーがその惑星に到着しコールドスリープを解凍すると、「もう、寂しかったんだからね・・・!」と熱い抱擁。その後クーパーはマン博士が嘘をついていたと気づいてしまいます。「こんな惑星もう居られるか!」というクーパーに対しマン博士は「あなたを殺して私も死ぬぅ!」と襲いかかります。てんやわんやの取っ組み合いの末、クーパーは辛くも生き残り、マン博士は自分のミスで自爆してしまうんですがとても悲しい最後でした。まぁこの話8割嘘なんですけどね、初見さん。

余白

 インターステラーが見たくなる動画置いときますね。 www.nicovideo.jp

それでは。

*1:筆者はロリコンではない。可愛いと思った子がたまたま若かっただけです。